
『簡単なことを完璧にやる根気強い人だけが、難しいことを難なくこなす力を身に付ける。』
"Only those who have the patience to do simple things perfectly will acquire the skill to do difficult things easily."
ヨーハン・フリードリヒ・フォン(Johann Friedrich Von)
アスリートにトレーニングを指導する際、大切な考え方としてジェネラルトレーニング(一般的な体力要素のトレーニング)とスペシフィックトレーニング(スポーツに特異的なスキルやテクニックのトレーニング)という概念があります。
ジェネラルトレーニングは、わかりやすく言うとスクワット、ベンチプレスといった類いのトレーニングです。多くの一般的なトレーニングがこれに該当し、地味でキツい事がほとんどです。
スペシフィックトレーニングは、競技種目によって様々ですが、陸上競技の短距離選手であれば坂道をダッシュしたり、重りを押しながら(もしくは引きながら)進むようなトレーニングになります。競技特性によって要求されるスピードやパワーなどの要素が異なるので、動作パフォーマンスの見極めが重要になってきます。
自分はジェネラルトレーニングを重要視して指導することが多いです。と言うよりも、基礎的な体力要素である筋力や柔軟性が不足している事が多いのでそこをまずは補う、と言った方が正確かもしれません。
これらのトレーニングは、簡単とまでは言いませんが総じて難易度はそう高くなく、ほとんどの人がやろうと思えばできる種目(動き)である事が多いですが、先にも触れたように、きつい、地味、成長が遅い、といった特徴があるので、その選手の覚悟を計るにはうってつけです。
『簡単なことを完璧にやる根気強い人だけが、難しいことを難なくこなす力を身に付ける。』
今回2回目の登場ですが、つまりはそういう事です。
強くなるための近道はありませんね。
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