
食の質問で食品添加物に関する質問をちょこちょこといただくので、改めて私の考えを書きたいと思います。
私の考え方は原則として
「食品添加物は可能な限り排除していきましょう」
です。ここで重要なのは食品添加物の定義ですが、私は「キッチンにない食材、調味料等は基本的に全て食品添加物と考えてもらっていいですよ」とお答えしています。まぁこれではマーガリンやホイップクリームなどトランス脂肪酸の問題が残りますが、考え方をシンプルにしてまずは自分で意識してもらうためにあえてこういった表現にしてます。
本来必要のないものを、大量生産のためや保存期間を伸ばすため、味を良くするため、糖質オフ等キャッチーな言葉で売りやすくするためなどなど企業側の都合の良い理由のために使われるのが食品添加物です。本来であれば不必要なものであることは明白。
同業者には「完全に排除することは不可能なので、気にしないで食べて構わない」という意見をもっている方もいますが、私は賛同しかねます。今の時代、食品添加物を完全に排除することは確かに難しいです。背に腹はかえられない時もあるでしょう。そんな時はコンビニの弁当でもいいと思いますが、気にしないで食べるのはダメでしょう。大いに気にするべきです。完全に0(ゼロ)にするのではなく、可能な限り排除していくことが目指すべき方向だと思います。
そのためには自炊が重要になってきますが、手の込んだ料理でなくても焼くだけ、煮るだけ、混ぜるだけで十分です。サラダチキンを買うなら鶏胸肉買ってきて自分で茹でましょう。それだけでも食品添加物の摂取はグッと減ります。パンが食べたいならコンビニではなくパン屋に行って買いましょう。まっとうなパン屋なら基本店内で一から手作りしているはずです。スーパーで見る「焼き立てパン」は店内で文字通り焼いているだけで、もとはどこかで大量生産された冷凍パンですので食品添加物が入っている可能性があります。
加工食品を購入するときは裏面の成分表示を必ず見て「どんなものが入っているのか」を確認してから買いましょう。見た上でそれでも買いたいと思えば買いましょう。まずは見ることを習慣化しましょう。
食に興味を持つことは健康への第一歩です。
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ウエニシ ミムロ (月曜日, 23 5月 2022 06:55)
このLineは3月のものでしたが、ふと過去を遡ってひと通りみていたら、忘れかけていた気になっている食品添加物の事がかかれてあり、台所にない物は食品添加物だと言う概念に膝を打ちました。
食品添加物はいつもとても気になりながら、ペットボトルの飲料水をいつの間にか買っています。こんな人がトレーナーなら、覗いてみようかと思いました。2ヶ月も経っていますが。
森田高弘 (月曜日, 23 5月 2022 17:34)
貴重なコメントをありがとうございます。私は専門家ですので食に関してじっくり腰を据えて考えたり調べたりできる時間がありますが、一般の方のほとんどは日々の生活で忙しくそのような時間は作れないのが現実ではないかと考えていますので、発信するときはできるだけシンプルにお伝えするようにしています。実際の生活の中で活かしていただければ嬉しいです。
ペットボトルの飲料水ですが、元々糖分が多いのに加えて世の中的に健康志向が高まってきているのが災いして、人工甘味料がかなり幅を利かせています。ドリンクを選ぶ際には原材料に人工甘味料(アスパルテーム、Lフェニルアラニン等)が使われていないものを選ぶようお勧めします。カロリーオフを謳っていないもの、コーラなら赤いコーラを飲みましょう。